時期はずれ? いやいや実はジャスト・タイミング
7月新刊の制作作業も、いよいよ大詰め。来週中には校了(編集部で行なうすべての制作作業を終了し、印刷所にデータを渡すこと)です。
去年は毎月のように新刊をつくり、ときには月に2冊とか、2か月で3冊とかいったスケジュールもあったのですが、今年に入ってからリズムが崩れ、今回の7月刊は、実は3か月ぶりの新刊制作。なんだか作業ペースがうまくつかめなくて、ムダに時間がかかってしまった部分もあったりします(^^;)。
で、その7月新刊。タイトルは『新入社員が劇的に成長する3か月プログラム』といいます。書いてくださったのは、某有名一部上場企業で長期に渡って人材育成を担当されている中尾ゆうすけさん。彼が、これまでの彼の経験と実績から、いかにして新入社員を成長させるか、自分で考え行動できる自立した社会人へと育てるかを、正直に素直に書いてくれました。
新入社員教育でいちばん大切なのは、初日。もっともモチベーションの高い時期に、何を伝えるか、なにを意識づけるか。そして、モチベーションが高い入社からの3ヶ月という短いあいだに、どういった指導をし、なにを身につけてもらうか。そのための教育計画がどれだけ練られているか、そして、その計画をいかに効果的に運営できるかに、その後の新人の成長がかかっていると中尾さんはいいます。そして、自分で成長できるように新人を教育・育成しないと、いずれモチベーションが下がり、悪くすれば離職してしまう。つまり、企業が今後発展するか、離職率があがって衰退していくかも、最初の新人教育にかかっているというのです。
入社からの3ヶ月が重要なら、なぜ、教育時期である4月に向けて、たとえば2月や3月の新刊として発行しないのか。すでに「3か月」の教育が終わっているはずの7月に発行するのか。時期はずれちゃうんかコラァ……と思う方もいらっしゃるかもしれません。
で・も・ね。
時期はずれじゃないんです。むしろジャスト・タイミング。7月だからこそ、この時期だからこそ、発行する理由があるんですよ。
新入社員教育は、本当に重要なのです。入社当日、最初の2週間、最初の1か月、そして最初の3か月。これらのスパンのなかで、伝えること、教えること、身につけさせること、やらせること、それらをきちんと「新入社員が自分のこととして引き出しに蓄え、かつ、そこから引き出せる」ようにしなければなりません。
そのためには、綿密な計画が必要です。そして、その計画を効果的に運用できるための準備も必要です。本当に大切な教育だから、本当に綿密に計画し、漏れのないように準備する。その計画・準備は、夏から始めないと間に合わないんです。
しかも、教育は「入社した日」から始まるのではありません。実は、入社する前から始まるのです。そう、最近では多くの企業が導入している、内定者教育からですね。
この内定者教育も、たんに「内定者を逃がさないため」に網で囲っておくなどという考えでは、何の役にも立ちません。本気で新入社員を育てるつもりならば、内定者教育の段階から新入社員教育へのリンクを考え、計画と準備を進めなければいけません。
こう考えていくと、「今年度の新入社員教育」が終わったら、すぐに「次年度の新入社員教育」の計画・準備を始めないと、ぜんぜん間に合わないのです。
これは、中尾さんだけの主張ではありません。きちんと新入社員教育を考えている企業は、実際に教育担当者が「1年中」教育のことを考えているといいます。計画して、準備して、実行して、反省して、計画して、準備して……というサイクルが年間を通じて進行しているのです。
そんな、大げさな、と思いますか?
たとえば新人教育のときに、外部からの講師を呼ぶことがあります。ビジネスマナーや、モチベーションアップのセミナーなど、研修会社や専門の講師などに依頼して、指導・教育してもらうわけです。
そして、効果の高い講師、人気のセミナーなどは、引く手あまたです。とくに新入社員教育は時期が重なりますので、講師のスケジュールは奪い合いです。半年前でもすでに4月のスケジュールは全部埋まっているなどということは、けっして大げさでなくあります。せっかく効果的な教育プログラムを計画しても、その実行に必要な講師がぜんぜんそろえられないなんてことになったら、なんの意味もありません。
だから、夏から準備しなければいけないのです。本気で効果のある教育をするために、効果のある計画を立てなければなりません。そして、その計画を効果的に運営するためには、夏から準備を始めるくらいでないと間に合わないのです。
だから、この本も7月に発行されます。本気で新入社員の教育・育成を考えるなら、新刊発行と同時に読んで、すぐに準備に取り掛からないと間に合いませんよ。
制作作業は順調に進行中。明日か明後日にはカバーのラフ・デザインもあがってくるでしょう。書店さんには6月30日ころから並ぶはずです。新人教育を真剣に考えている方、手帳に印をつけておきましょうね。
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コメント
熱い!
僕以上に熱い^^
ありがとうございます。
投稿: 中尾ゆうすけ | 2006/05/31 23:26
中尾さん、頑張れ~^^
投稿: 成田青央@プロ作家 | 2006/06/01 06:14
成田青央@プロ作家さま
応援ありがとうございます! 今最終チェック中です。がんばります!!
投稿: 中尾ゆうすけ | 2006/06/02 01:18
ケイさんがmixi内の日記に感想を書いてくださいました。
~~~~~~~~~~
まじかなりこれ良い!!
人材を育てる仕事をしている人にはかなりお勧め!!
他にも、社会人で悩んでいる人やこれから就活しようとしている人も、絶対、読んで損はない。。
俺、今日、夢中になって読んじゃったから、一睡もしてないんだけど、かなり元気よ!!!!
今まで自分がいかにビジネススキルを詰め込もうとしすぎて、土台となるヒューマンスキルに力を入れてなかったか・・。
かなり反省・・・。誰も教えてくれんかったな・・。
中尾さんの本、読んで気付きました。。
あと、仕事は手段でなく目的だって事も教えられ、俺は今まで手順や結果ばかりを求めすぎて自分を見失っていたと痛感。。
人を喜ばせたり、期待以上の事をして驚かせる事を目的に、とりあえず、頑張ろうって密かに決心!!
そして、かっちょえー社会人であり、人に感謝の出来る謝快人になりたいと強く思いました。。
いやー、人生変わっちゃうかも。。
この本、いっぱい買って周りの人みんなに配ろうっと♪
まじ、最近、仕事の本ばっか読んでるけど、この本、買うっきゃないっしょ!?
この本で僕のやる気MAXですよ。。
~~~~~~~~~~
「ケイさんの日記」2006年8月7日より。mixi内の日記なので、mixiに登録している人しかご覧になれません。また、内容は少し修正してあります。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=192850166&owner_id=3839125
投稿: あまろ~ね | 2006/08/28 19:23
ムーン・フェアリー・ヒロコさんが感想をくださいました。
~~~~~~~~~~
ブログで知り合った中尾ゆうすけさんの第一作目の著書です。
彼はずっと社員教育に携わっていらっしゃったそうです。
実際の経験にもとづく書籍となっています。
彼の人間的な面が見えて好感が持てます。
以下抜書き。
「現在、新卒採用者の3年以内の離職率は30%といわれています」
これは何か(職種選び、学生の気質、会社の教育)に問題があるとしか思えません。
「はじめに」の中で
「※ 文中、私の上司や新入社員との会話のシーンがありますが、若干の乱暴な表現があります」
彼が気配り上手で、心優しい方だということがわかります。
「あなた自身の「本を読む目的」を明確にしよう」
この本ではポイントとして項目のまとめがあり、ここだけ読んでもOKです。
「新入社員教育では、ビジネススキルより、ヒューマンスキルを優先する」
「確実に伝えたいメッセージは3つまで」
このお約束は、大体どんなことでも通じます。
「3つのお願い」「3つの項目」など。人間はしっかり頭と心に「1度に」入るのは3つなのかもしれない。
●「自己紹介は人生を変えるチャンス」
大体抜書きは「ポイント」から戴いています。
「自己紹介を「自分リセット」のチャンスにする」「なりたい自分をつくりあげるチャンス」ととらえる。
面白い!「これからこのような役をやります」って宣言するのね。
中尾さんは遅刻する夢を見続けられたのだそうです。
これを聞くだけでも、まじめで責任感のある方だとわかります。
衛藤先生の答え「のんびりしたいという欲求が夢の中で発散されているんですよ。だから心のバランスが取れるのです」
夢は荒唐無稽なことが常です。
でも、実際とは違い、自分の無意識が大量の情報を整理整頓してくれているのです。
●「スゲェのはオレじゃねぇぞ。本当にスゲェのは、それに気づいたおまえ、変わろうとしたおまえ、そして変わったおまえなんだよ」
何か心に書き留めておきたい「名言」です。
この通りには言わないけど・・・。
「女性の涙にひるんではいけない」
この言葉に「ひるんだ」過去があることが垣間見えます。優しいのね。
こういうところに著者の人間性を見るのが、本を読む楽しみでもあります。
●●「PDCA]「仕事は、計画(Plan)に始まり、実行(Do)、その後の検証(Check)、そして次への改善(Action)のサイクルを回す」
これはすべての仕事に応用が可能です。
「思わず涙をこぼしました」
ときどき感情の波に襲われる中尾さんがいます。
「教育の締めくくりは「初心に戻す」こと」
●「手紙」を書く。
これは感心いたしました。一人一人に宛てたメッセージを書くのは、よほど観察していないとできないことだからです。
でも、それはひいてはこちら側教育担当者にとっても「初心」を振り返ることにつながるのでしょう。
「多くの企業が「企業は人なり」「人材がすべて」というようなことをいいます」
この本は人材育成に魂を捧げた著者の本でした。
誠実なおうし座の中尾さん。
とても感動に満ちた体験談が多くつづられています。
そしてもっともっと「大量に」原稿があったことが、すぐにわかりましたよ。
「人間をあきらめない」中尾さんの熱意にあふれた本です。
~~~~~~~~~~
「今日のデザート読書」2006年9月20日より。少し修正してあります。
http://blog.livedoor.jp/mfhiroko0823/archives/50708647.html
投稿: あまろ~ね | 2006/09/21 18:57
業績向上ナビゲーターさんが感想をくださいました。
~~~~~~~~~~
社員教育はとても重要ですが、その中でも新入社員教育は特別重要です。
中小零細企業では、なかなか十分な社員教育はできないと思いますが、それでもこの本に書かれている、基本的な考え方はとても参考になります。
もちろん体系化された新入社員教育を実施されている企業には、その中に魂を込めるための参考になる本です。
新入社員教育を考えられている企業の方にはぜひとも読んでいただきたい本です。
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「サービスNO.1への道」2006年9月27日より。Blog掲載に際して句読点や改行の位置など少し修正してあります。
http://plaza.rakuten.co.jp/srmurata/diary/200609270001/
投稿: あまろ~ね | 2006/10/06 17:22
birmaniaさんから感想をいただきました。
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わたしのやっていることと類似した分野なので、どうしても斜に構えて読んでしまいます。正直なところ、途中で止めようかとも思いましたが、虚心坦懐に臨んだところ学ぶことが満載でした。
失礼ですが、手法としては見るべきものはほとんどありません。この程度が日本の新入社員研修なのかと思ってしまいます。「HowとWhyに重点を」とありますが、Howの部分はほとんど表面的なものです。この部分を期待する人には不向きでしょう。それだったら、このブログで紹介したほかの教育関係の著書をおすすめします。たとえば、自己紹介一つとっても、先輩社員が手本を示すという以外にこれといった工夫はありません。
ただ、感動したのは、著者が信条とする「教育は、最終的には一対一」を地道かつ確実に実践し、新入社員の変化を大いに手助けされていることでした。たしかに、こういう熱意と誠実さを持った人が、新入社員に限らず社員教育を担当すると、会社の業績への貢献度も目に見えたものが出てくるのでしょう。結局、Howといったテクニックではなく、一対一なんですよ。それがすべての前提としてある。タイトルにある「3ヶ月プログラム」の内容よりも、教育担当者がいかに社員と接するべきかという部分を教えられました。
また、著者の体験談を語るところは非常に説得力があり、改めて自らの体験を語る大切さを認識させられました。
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「国際協力というライフスタイル@ミャンマー」2007年5月7日より。Blog掲載に際して句読点や改行の位置など少し修正してあることがあります。
http://birmania.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_6a93.html
投稿: あまろ~ね | 2007/05/11 19:22