今日は、ムーン・フェアリー・ヒロコさんからいただいた、
『40代で始める「最終戦略」ノート』(楽天ブックスで買う)(Amazonで買う
)
の感想をご紹介します。
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社会人となって約20年たった時点で、仕事・仲間・生活の見直しをして、人生後半を豊かに過ごそうという本。
以下抜書き。
「私たちは学生時代は個として生きていた。それが会社に入ることによって会社との一体化の毎日になった」
この本は大体が「会社人」としての中間決算を述べています。
本書は
「仕事で大きな成果を出す「仕事価値」の最大化、人との豊かな関係作り、スーパー仕事術の習得、そして事故成長、趣味、資金運用も含めたトータルの人生価値の最大化の戦略」
を示した本です。かなり広範囲な分野を含みます。
「会社との距離ができる理由
処遇ができない、使えるお金が減る、気持ち・意欲が下がる、時代の変化についていけない」
「私は30代前半の時に、勉強会を先輩から譲り受けて主催者となった」
社外の勉強会に「参加」する方から「主催」する方にも回ったのです。
●金銭面では「給料がいくらだとかいうことがもう意識から消え去って、お金を考えなくなる生活が理想である」
「海外旅行なども「定年過ぎたらいくらでもやろう」と思うかもしれない。実は私は20代から海外旅行を趣味でやってきて出張も含めると49カ国を回っている。けれども、20代のときの安いフライトで行って一人でまわって安いホテルで泊まり、1日でも長くいたり、そして死んでも見てやろうという熱意が今あるかといえば、すごく低下している」
つまり、今しかできないことを優先しましょう、ということ。
定年になったら、海外旅行をする元気がないかもしれません。
「私は自分の中の飲食店ベストテンを作って趣味として楽しんでいる」
「何かの会に幹事をやり、店を選ぶ時、その会の目的、人数から相手との親密さ、当日の雰囲気作りなど、すべての要素を懸案し、ベストの店と座る席を決める」
意外に座る席は大事だと思います。
「成功するリーダーの4つの条件
多様な体験、いい人間関係、ミスへの対処力、ストレスマネジメント」
ビジネスは「フロービジネスとストックビジネス」があります。
「ストックビジネスをやった方が、経営的には圧倒的に優位」
「半歩先を行く商品づくり」
「情報発信は、会社からリリースの形でマスコミ各社に流す方法もある」
「自分 オンリーマン戦略、実践と理論を結びつけ、会社の業績向上⇔新たな理論創造」
西山さんの立ち位置というのは創業者であり、学者でもあるというスタンスと同時に、そのどちらでもないというスタンスがあります。
これが彼の優位性なのだと思います。
●「40代に私が感銘を受けた言葉」
この項目が一番面白いです。
出版社の編集部員の一言
「つてをさがせないのは、自分がその仕事にまだ到達できないことを意味する」
他社社員の一言
「この異業種交流会のおかげで同窓生より仲のいい生涯の友人ができた」
この「他社社員」に注目。なかなか他社と交流するのはむずかしいと思います。
●●70代男性の一言
「定年後、妻に食事を依存しながら、ボランティアで疲れたなんて帰ってきた自分を反省した。家庭内で自立しないで、なにがボランティアだ」
この言葉は「いつか夫に言おう」と思って、手ぐすね引いてその時を待っています。
「ビジネスパーソンの成長には仕事+教育・勉強+刺激的人物に会うという要素が必要だ」
「仕事でものがわからなければ誰かに聞くのが一番いい」
その「誰か」を知っていることが重要。
プレゼンの会議の前
「雑談を起こすことが実は大事で、ブレークジアイス、つまり緊張した雰囲気を壊さなければいけない」
「できるだけ柔らかい雰囲気づくりをめざして、雑談をしたり、笑いを起こしたりしながら、「では、そろそろ始めます」みたいにソフトスタートですすめたほうがはるかにうまく進む」
●話し方の4つの秘訣とは
「スピーチはそこにいる参加者志向が第一で、そのときの対象にフィットした例や事例を提供する」
「第二に、時代を先読みし、自分の予測を言う」
第三に「初めにジョーク」
「第四は、参加者が一緒に考える、発見や共感を覚えるように務める」
定年後は「夫婦の動線を分ける」「夫婦元気で留守がいい」
「ランチを家で食べるというのが一番嫌われていた」
その通り!
「ランチは外で食べるか、自分で作る。食事のために妻の活動が阻害される」
「無料の講演をどんどんやる」
「アンケート用紙を配ってもらう」「次々に自分のやり方を修正していく」「大きなストーリーの各部分で、どうしたら満足度が高まるかという仮説をたてて、それぞれ試しながら検証する。仮説、実行、検証、反省のサイクルを次々に回していく」
話が上手になるには
「うまい人の話を聴くこと」
「いつか講演のプロになる」
「3つのストーリーを用意する」
「最初は1時間半の講演ストーリーを一本作る。聞き手が前向きに行動しようという気になるストーリーを作る。これに時間をかけ、おちを入れる。何度も練習する。そして大体質疑が10分あり、質問が出ればその場で答えればいいけれども、出ない場合には補足的に話すストーリーで5分ぐらいのを2本用意しておく」
西山さんの講演づくりの方法。
「講演コム」「講演の達人」というサイトもあるのですね。
「私は料理がだめで、これはいけないと辻調理学校に1年通った」
「世界一周は死ぬまでの夢である」「行ったことがない未体験ゾーンを経験すると、非常に刺激を受ける」
国内投資の
「一番信頼できる情報源は東洋経済新社の四季報である」
「いずれにしても、生を受けた者として自己実現と自己責任を果たし納得のいく人生を送りたいものである」
私は一度西山さんの講演を聴いたことがあります。
とても知的でクールな印象でした。
しかし、私の理解が足りないのか「彼は何者なのか?」がよくわからなかったことを思い出します。
会社員から、社内ベンチャー設立、大学院入学、大学教授と華麗に自己の活躍の場を広げていらっしゃいます。
私はこの本を読んで、西山さんの好奇心の強さに驚かされましたが、それと同時にコンプレックスをバネとして努力を積み上げ、今のような姿があるのだと思いました。
彼が本を書く理由は、その戦いの歴史の記述でもあるのでしょう。
(「今日のデザート読書」2008年3月17日より。Blog掲載に際して句読点や改行の位置など少し修正してあることがあります)
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読んでくださってありがとうございます。
ちなみに『物流業界の新常識』(楽天ブックスで買う)(Amazonで買う
)についても3月12日の「今日のデザート読書」に書いてくださっているのだけど、こっちは「抜書き」以外のコメントが少ないので、今回はスルーしますね。
さて、『40代で始める「最終戦略」ノート』ですが、これ、自分が担当したものじゃないのでほとんど読んでません。毎度のことです。すみません。
「つまり、今しかできないことを優先しましょう、ということ。」
うん、そういう考え方もできるけど、もっと楽に「いまできることなら、いまやってみてもいいんじゃない」というふうに考えるほうが自分は好き。
たしかに、定年を迎えるくらいの年になったら、若い頃と同じようにはできないかもしれない。でも、それはあくまでも「かもしれない」の話であって、その年齢になったときのことは実際にその年齢にならないとわからない。もしかしたら、若いときとほとんど代わらずに、場合によっては若いとき以上に、気力も意欲も体力も充実している「かもしれない」ともいえるのではないかいな。
それに、年齢が違えばいろいろな経験値や知識量も違ってくる。同じことをやったとしても、その時点での経験値や知識量が違えば、そこから得られるものも違ってくる。つまり、その経験値や知識量でそれを行なえるチャンスは、いつだって「いま」しかないと思うのですよ。そういう意味では、日々行なうすべてのことは、どれも「いましかできないこと」なんじゃないかなと。
なにかを行なうには、その行なったことをそれなりに深く味わったり楽しんだりできるには、それに適したタイミングというのはあります。そのタイミングをさして「いましかできない」という考え方はあるでしょう。
たとえば太宰治やヘルマン・ヘッセは高校生から大学生ぐらいの年齢で読むと、きっと心にいろいろ響くかもしれませんが、小学生や中学生ではよくわからないかもしれないし、30代、40代になってからではいろいろとこっぱずかしいかもしれません。でも、よくわからないなりにも小中学生のときに読んだときに感じたなにか、こっぱずかしく思いながらも大人になって読んだときに感じたなにかは、それぞれに意味があることだと思うし、それはそのときにしか得られないなにかだとも思うのですよ。
また、そのタイミングは、いわゆる世間一般でいう平均値がすべての人に適用できるわけじゃない。人によって、平均値よりも早くタイミングが来る人、あるいは遅く来る人がいるでしょう。では、いったいどこが本当の「いいタイミング」かは、どうすればわかるのでしょうか。
たぶんね、実際にやってみないとわかんないことのほうが多いんじゃないかと思うんです。やってみて初めて「あ、まだ自分には早かったな」とか、「もっと早くやっておくんだった」とか、「いま、まさに最高のタイミング!」といったことが感じられるんじゃないかしら。
これって、ワインの飲み頃に似てるかも。巷では「○○年ヴィンテージの■■というワインは×年~×年頃に飲み頃を迎える」といわれていても、ボトルごとにコンディションは違うから、すべてのボトルが同時期に飲み頃を迎えるわけじゃありません。だから、そのボトルに入っているワインが飲み頃を迎えているかは、栓を開けてみないとわからない。同じ銘柄の同じヴィンテージのワインでも、こっちのボトルは飲み頃だったけどあっちのボトルはまだまだだったということもあるわけです。
それに、どういう状態を「飲み頃」と思うかも、飲む人によっても違ってきます。若々しいフレッシュさが残る状態を飲み頃と思う人もいるし、枯れかけて丸くやわらかく少し薄くなってきた状態を飲み頃と思う人もいる。若々しさとまろやかさのバランスが取れた状態が飲み頃という人もいるでしょう。
同じように、なにかをするのに絶好のタイミングも、なにをもって「絶好」とするかによって違うし、そのとらえ方は人それぞれだと思うんです。だから、自分にとっての「いましかできない」は、自分で決めるしかありません。
しかも、その「いましか」も、あくまでも「かもしれない」の話。「いま」と思ってやったけど、そして実際そのタイミングで満足をしたかもしれないけれど、それよりもあとにまたやってみたらそっちのほうがよりベターだったりすることもあります。もっとはやくにやっていたら、よりベターだったかもしれません。このあたりもワインと同じ。絶好のタイミングで栓を開けたと思ったワインが、翌日にさらに美味しくなっていることもあれば、翌日になればもっと美味しくなりそうに思えたワインが翌日にはすっかりしょぼんとした味になってしまっていたり。
けっきょく、極端かつ非常識に早い・遅いとか、確実にこういうことが起きるという客観的なデータに基づいた確信がなければ、どんなことでも「いま」こそがそれをすべきベストタイミングといえるんじゃないかと思うんです。と同時に、「いまこそがこれを行なうべきベストタイミング」と考えることが大切なんじゃないかと。
そう考えると、「いましかできないことを優先しよう」というのは非常に難しいのです。たいていのことは「いましかできないこと」だから。それよりも、「いまできることで、いまやりたい気持ちがあるなら、いまやってみてもいいんじゃない」というほうが、自分にはすんなりと受け入れられるのだな。だって、いまもきっと、ある意味ではベストタイミングなのだから。
なんだか、毎度のごとく着地点がずれているような感じがします(^^;)。まいったな。まぁいいか。
というわけで、ムーン・フェアリー・ヒロコさん、ありがとうございました。3月の「本を読んで新刊ゲット!」にエントリーしますね。
みなさんも、こう書房の本を読んで感想・コメントを書いてくださったら、ぜひ教えてくださいね。
また、この感想・コメントを読んで「もしかして、この本いいかも」と思った方、お買い上げいただけるとやっぱりすっごくうれしいです(笑)。

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